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トピックス 加齢と老化の違い ビタミンCと活性酸素種 食品に含まれるビタミンCの人体への吸収と排泄 カロリー制限しても寿命は延びない

食品に含まれるビタミンCの人体への吸収と排泄

じゃがいもは、タンパク質や炭水化物、食物繊維、各種の水溶性ビタミンやミネラルを含む栄養価の高い食品です。 特に、ビタミンCは100 g当たり35 mgと豊富に含まれています(図1)。

図1(クリックで拡大)

ポテトチップスは、じゃがいもを薄くスライスした後、植物油で短時間フライして作られます。 意外なことに、ポテトチップスは、じゃがいもの80%を占める水分が蒸発することにより、ビタミンCの含有量が77%増加することが分かっています(図2)。

図2(クリックで拡大)

私たちは、じゃがいもとポテトチップスに含まれるビタミンCが実際に人体に吸収されるのかどうかを明らかにするため、 ヒトでの1回の経口摂取によるビタミンCの血中移行および尿中排泄について調べました。 その結果、蒸しじゃがいもとポテトチップス摂取後の血漿総ビタミンC濃度は、直線的に増加、3時間でピークに達することが明らかとなりました(図3)。

図3(クリックで拡大)

また、摂取後8時間までに尿から排泄された総ビタミンC量は、ビタミンC水を飲んだ場合に比べて少ないことが分かりました (図4)。従って、じゃがいもやポテトチップスは、ビタミンC水に比べてビタミンCを効率的に摂取できる食品といえます。また、食べる量が同じ場合、ポテトチップスは、じゃがいもに比べてより多くのビタミンCを摂取することができます。 今じゃがいもは、その高い栄養価と栽培の容易さから、貧困国の食糧不足を解決する食品として大きな期待が寄せられています。
今後じゃがいもとビタミンCの研究を通じて、人類の発展に寄与できるのではないかと考えています。

図4(クリックで拡大)

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