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研究紹介 SMP30の機能解明 老化とビタミンC シトルリン化分子と老年病態

シトルリン化分子と老年病態

シトルリン化たんぱく質とアルツハイマー病

アルツハイマー病の確固たる原因は未だほとんど解明されていません。 アルツハイマー病での特徴的な病理所見としてアミロイドベータたんぱく質(Aβ) が蓄積した老人斑や、 リン酸化タウたんぱく質が蓄積した神経原線維変化は有名です(図11)。

図10(クリックで拡大)

これらたんぱく質は、本来、正常な機能を果たしていたものがやがて様々な修飾を受け異常化し、 神経細胞の内側や外側に蓄積したためと考えられます。 異常たんぱく質の蓄積は、アルツハイマー病の他にパーキンソン病や脊髄小脳変性症など多くの神経変性疾患(神経難病)で観察されます。 近年、これら異常たんぱく質が蓄積した神経変性疾患を『コンフォメーション(構造)病』と総称しています。 最近の研究で、多くの異常たんぱく質が明らかになってきました。 私たちは、アルツハイマー病の脳でたんぱく質中のアルギニンという塩基性アミノ酸がシトルリンという中性アミ ノ酸に変換された異常なたんぱく質(シトルリン化たんぱく質と総称)が多く出現することを見出しました(図12)。 元来、シトルリンは、遺伝暗号にないアミノ酸です。 従って、遺伝暗号であるDNAからたんぱく質が合成される過程でシトルリンが挿入される可能性はありません。

図10(クリックで拡大)

 

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